本日入荷した「カルティエ・マストタンク」は希少な手巻きのブラックローマ文字盤。
経年でいい感じにヤレている好みのアイテムです。
この年代のカルティエの製品は文字盤にヒビ割れがあることは割と普通で、
非防水の時計ともなれば湿気などの影響もありダメージを受けていることが多い。
恐らく初めてヴィンテージウォッチを持つ方や、
新品の商品に慣れている方は受け入れがたいコンディションだと思いますが、
ヴィンテージ好きにはこのダメージも一つの魅力。
当時の製品クォリティが環境変化によって劣化し、
それが年月を重ねるごとにより変化をしていく。
そういった過程が愉しめるのもヴィンテージ品の魅力ですが、
真っ新で綺麗なものよりも他人の垢が付いているくらいの方が、
自分と同じように歳を重ねているものだと思えるのです。
こういったものは少しヘンタイ的な解釈なのかもしれません。
ただ物も人間と同じようにダメージを受け劣化し、
経年で変化していく方が面白い。
良くも悪くも品質が向上して変化しないものに面白さは感じません。
こういったコンディションなのでかなりお手頃な価格にしていますが、
理解がある方にとってはかなりの目玉商品なはず。
この機会はお見逃しのないように!