本日入荷しました「カルティエ・マストタンク」は1999年頃に大幅なマイナーチェンジを行った後期型モデル。
旧型と比べてケースが大きくなり、防水仕様となって実用性が格段に変わりました。

そしてこのマイナーチェンジで文字盤のデザインも大幅に変更。
定番のアイボリーローマもデザイン変更が行われましたが、
旧型から加わった飛びローマ文字盤は文字の配列の変更に加え、
ケースがゴールドとシルバーの2色がラインナップ。
今回入荷した飛びローマ文字盤はシルバーケースとなり、
今までのマストタンクでは見られなかった新たな装いで人気を博しました。
当時のカルティエで見られるシルバーやステンレスのケースに、
ブルーのインデックスの組み合わせが現在では見られない特徴的なデザインとなり、
爽やかなホワイト文字盤やリューズのスピネルとの相性がとても絶妙。

マストシリーズの多くはゴールド色のケースということもあって、
少し華やかな印象を感じられましたが、
腕時計の定番となるシルバー色のケースが多くラインナップされることで、
より多くの方にマストタンクが愛用される機会が増えました。
また今回のマイナーチェンジはただデザインなどを変更しただけでなく、
各パーツの素材や剛性も大きく変更。
リューズの土台は18金ゴールドを使用し、
プラスティックのインナーケースを廃止しケースと同じ素材で裏蓋と一体化。
従来のマストタンクから実用性がアップしただけでなく、
より堅牢に生まれ変わったことで更なる機能性を獲得。

クラシカルな表情が魅力的だったマストタンクがよりモダンな印象になったのは、
文字盤のインデックス部分が盛り上がった構造となり文字盤中央部分と段差が付くことで、
従来の文字盤よりも立体的に見えることが挙げられます。
さらに後期型からDバックルがデフォルトで装着されることになり、
マイナーチェンジの域を超えた新たなマストタンクの誕生となりました。
しかし2004年頃にマストシリーズは全て生産終了となり、
1976年の発表から28年というロングセラーは幕を閉じます。
恐らくマストシリーズのヴェルメイユ加工などがコストが掛かることや、
原材料の高騰などが要因と思われますが、
タンクルイカルティエを踏襲したエントリーモデルはこれで終了。
後にタンクソロ、ロンドソロへと移り変わっていきます。
昨今、現行品の価格高騰やクラシック回帰などで、
ヴィンテージモデルをはじめ生産終了モデルへの注目が高まり、
マストタンクの人気、価格高騰が一層高まっております。
現行品のようにお金を払えばいつでも買えるものではなく、
今逃したら今後は買うことができないかもしれないという希少性も、
ヴィンテージウォッチの価値をより強く感じていただけるはず。
当然ではありますが購入した後にメンテナンスができないようであれば、
せっかくの時間とお金をかけたことがもったいなく感じるはず。
私共で販売する時計は全てメンテナンス済み。
そして次いつ購入できるか分からないものです。
これほど素晴らしい時計の価値をご理解いただけたのであれば、
この時計と出会えた機会は必ず素敵なものになることでしょう!
