本日入荷しましたカルティエ・マストタンクはヴィンテージウォッチで特に人気の高いドレスウォッチ。
最近ではデイリーユースをされる方も増えているカルティエの名作です。
ブランドロゴに書かれている通り「must de=持たなければならない」とだけあって、
時計としての使いやすさだけでなく、装いとの合わせやすさや満足感、
あらゆる面で持たなければならないと思わせてくれる時計です。
文字盤は生産初頭から終了までラインナップされたアイボリーローマ文字盤。
肌馴染みが良くカルティエでは初めて採用された色ということもあり、
タンクという100年以上変わらないデザインを持つ時計との相性も抜群。
各所のデザインから設計までよく考えられて造られたと実感できる時計です。
この年代のカルティエをはじめ他のブランドでも時計の顔とも言える文字盤がヒビ割れやすい。
これは当時の塗料の不具合だと言われていますが、
マストタンクもほとんどの場合は多少のダメージがあります。
しかし今回の個体は肉眼でも確認できないほど非常にキレイなコンディション。
ヒビ割れを含む大きなダメージは見当たりません。
強いて言えばケースとの接地部分の変色はありますが、
ヴィンテージウォッチの中でもここまで綺麗なものは稀です。
マストタンクや同年代のカルティエの製品は非防水時計がほとんどなので、
水をはじめ湿気や汗にも弱いのが弱点ですが、
梅雨前のカラッと乾いたこの季節であれば気兼ねなく使えます。
ちょうど半袖の洋服を着る機会も増えるので装いを格上げしてくれる。
そんな存在でもあるのがカルティエの時計です。
とりわけタンクという身に着ける芸術品とも言える時計は高価なものが多いのですが、
マストタンクであれば手の届くプライスではないでしょうか?
そういった部分も考えられたからこそ、
「持たなければならない」と命名された時計なのかもしれません。