腕時計の印象は「文字盤」で決まると言っても過言ではありません。
見た瞬間に一番印象に残るパーツであり、腕時計の表面積で一番大きいパーツです。
それだけインパクトのあるパーツなだけに腕時計の文字盤はブランドによって、
そしてモデルによって様々なデザインがあります。
今回の時計は特に印象の残るアイテムです。
カルティエを含め他のブランドでも珍しいブルー文字盤。
さらにユニークなのが夜空に星を散りばめたようなキラキラとしたラメのようなデザインをしています。
文字盤の色も光の加減で淡いブルーから深みのあるブルーまで表情を変えるので、
星空のような雰囲気を感じられます。
インデックスの無いデザインだからこそ、この独特なブルー文字盤が映えるのでしょう。
他のブランドでもブルー文字盤はありますが、星空をイメージしたような文字盤は、自分が知る限りではこのマストタンクだけ。
また本物のラピスラズリを使用した文字盤などもありますが、
本物の石を使った文字盤は金無垢モデルがほとんどなので非常に高価です。
こちらのマストタンクは塗装で色を表現していますので金無垢モデルよりリーズナブルですが、
どうやってこの色を出しているのかは謎です。
そこがまた面白くも感じられますね。
そしてこちらのマストタンクは永久保証書付きのもの。
「前回のブログ」で永久保証書の条件などについて書いておりますが、
メーカーでしっかりとメンテナンスをしたこちらのマストタンクは、
コンプリートサービスの際に文字盤、針、ガラス、リューズ、バネ棒を新品に交換。
ケースは当時のオリジナルコンディションとなり、大きなダメージなど無く非常にきれいです。
マストタンクのブルー文字盤は元々の数が少なく、さらに永久保証書付きの個体は見かけることがほとんどありません。
生産期間が短いこともありますが、この時計が売られていた1970年代~1980年代は色物のドレスウォッチは不人気だったこともあり、
流通量が限られていたと思われます。
それが時計を経て評価されるようになったこともあり、
今ではブルー文字盤のマストタンクは入手困難な時計となっています。
売り切れたら同じ条件では見つからない非常に希少なアイテムとなりますので、
この機会をお見逃しなく!