戦後の腕時計と言うところが良いのです。

戦後の腕時計と言うところが良いのです。

戦後初の国産腕時計とされるセイコー・スーパー。

第二次大戦が終わり焼け野原だった日本から世界に向けて、

様々な製品が生み出された1960年代の頃。

 

腕時計で言えば1960年のグランドセイコーの誕生により、

「世界品質」と言える腕時計が誕生しましたが、

その期間はおおよそ15年。

たった15年で世界有数の製品が生み出されたことは、

日本や日本人であることを誇って良いと思います。

 

とは言えいきなりそういった製品が作られたわけではなく、

様々な試行錯誤などがあってようやく形になったものだと思います。

その原型とも言える時計が本日入荷したスーパー。

ケースのデザインやサイズ、素材はもちろん、

文字盤のバリエーションが無数にある戦後初の腕時計。

同じものを探す方が困難な時計と言うところも面白みがありますが、

時計をデザインした方や製造に当たられた方は、

昼夜を問わず時計の製造に携わっていたのではないでしょうか?

 

昨今イーロン・マスクが「イノベーションを起こすのであれば週150時間の労働は必要」と言い、

世間では意味合いが違うように捉えられている気がしないでもありませんが、

戦後の日本を支えた先人たちはきっと週150時間以上は働いていたと思いますし、

寝る間もなく日本の未来を考えていたと思います。

 

そんな時計界に「イノベーション」を起こしたセイコー・スーパー。

時計である以上に「歴史」を身に纏えるアイテムだと思います。

 

SEIKO スーパー全数字アップライトアラビア文字盤