カルティエといえば外せないのが普遍的なデザインで数多くの著名人に愛されたタンク。
中でもこの手巻き式のLMサイズは、機械好きの方から人気の高いモデルです。
マストタンクが製造されたのは1977年ですが、手巻き式は80年代半ばで製造終了しました。
こちらのブラックローマダイアルは手巻きモデルのみの製造で、
クォーツ式に切り替わって姿を消し、それからは復刻されることなくマストタンクの歴史は2004年頃で幕を閉じます。
ゴールドのケースにブラックダイアル、カルティエらしいローマンデザインが高級感をより一層引き立てるこのモデル。
文字盤も40年以上前の当時のままで、後年に交換されていないオリジナル性の高いものです。
この時代のマストタンクの文字盤は表面に透明のラッカー塗装が施されており、
現在までオリジナルのまま残っているものは、ほとんどラッカー塗装が割れているのが現状です。
とはいえ透明なので肉眼ではほぼ目立たず、光に当てるとうっすら見える程度のもの。
ケースは当店にて再メッキをしているのでとても綺麗な状態なので、
経年とともに少しずつ小傷が入っていくエイジングも愛着を持っていただけら幸いです。